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その他の辞典

(梵語の理解をより深めるのに役立つ(かもしれない)辞典類。)

印欧諸語   パーリ語   ヒンディー語  ベンガル語  マイティリー語

パンジャーブ語  グジャラート語  マラーティー語 

ドラヴィダ諸語 ネパール語 ネワール語   古代イラン語  

アルバニア語    チベット語   仏教語    国語その他  

#わたしはけっして辞書おたくではありませんし,語学マニアでもありません。この種の情報がネット上でなかなか見つからなかったので,書庫に眠ってる本をタイプしただけです。ですから,当然これらの言語をすべてマスターしているというわけではありません。


印欧諸語

1.Carl Darling Buck, A Dictionary of Selected Synonyms in the Principal Indo-European Languages, Chicago, 1949.
  印欧諸語の同義語を一覧できる辞典。副題に”A Contribution to the History of Ideas”とあるように,文化を考えるときにも有用。

2. X. Delamarre, Le vocabulaire indo-européen : Lexique étymologique thématique, Paris, 1984.
  1.と同類の辞典だが,解説はほとんどない。

3.Calvert Watkins, The American Heritage Dicitionary of Indo-European Roots, Second ed., Boston, 2000
  印欧祖語の再建形から英語の語源を解説した辞典。著者はアメリカ言語学の大御所。ペーパーバックは安いので買っておいて損はない。



パーリ語

1.Robert Caesar Childers, Dictionary of the Pali Language, London, 1875.
  世界で最初のパーリ語→英語辞典。歴史的価値は甚大だが,配列がabc順で使いにくい。

2.T. W. Rhys Davids and William Stede, The Pali-English Dictionary, London, Pali Text Society, 1921-25
  最もスタンダードかつ手頃な(本文733ページ)辞典。梵語におけるMonierと同じく,仏教学者でこれをもってない人は少ない。だが下記5の辞典が完成したあかつきにはその歴史的使命を終えるであろう。

3.水野弘元,『(二訂)パーリ語辞典』,春秋社, 1968(初版)
  初心者には好適。A5サイズで384ページなので扱いやすい。日本語が古いところはいたしかたないか。

4.雲井昭善,『パーリ語佛教辞典』,山喜房, 1997
  永年の研究を元に作り上げた著者渾身の辞典。例文とその和訳が入っているので,読む辞典としても使える。993ページ。

5.Margaret Cone, A Dictinary of Pali, part I(a-kh), Oxford, Pali Text Society, 2001
  上記2を全面的に作りかえたもの。全3冊の予定の第1巻は778ページにおよぶから,約3倍の量になった。

6.V. Trenckner et al., The Critical Pali Dictinary, Copenhagen, 1924-
  aの項目だけで561ページという詳細な辞典。準備期間を入れれば100年以上かかっているが,いまだに完成のめどは立たない。母音の部は完成したが,その後はどこまで出たか不明である。


ヒンディー語

1.R. S. McGregor, The Oxford Hindi-English Dictinary, Oxford University Press, 1993.

  梵語の研究にときたま役立つので,持っていて損はない。見出し語も他の中辞典より多い。


ベンガル語

1.Samsad Bengali-English Dictionary, 2nd ed., Calcutta, 1982.

  ヒンディー語に次いで重要な近代インド・アーリヤ語の一つであり,約1億8000万人の話者を有するベンガル語の辞典。梵語に慣れている人なら文字を覚えるのもそれほど苦労しないであろう。


2. Z. R. Siddhiqui, Bangla Academy English-Bengali Dictionary, Dhaka, 1993.


マイティリー語(ミティラー語)

1.Govinda Jha, Kalyani Kosh (A Maithili-English Dictionary), 1999.

  近代インド・アーリヤ語の一つで,ビハール州北部とネパールの一部で用いられているマイティリー語の辞典。話者人口は約2000万人。694ページ。




パンジャーブ語

1.Punjabi University, Punjabi-English Dictionary, Patiala, 1999.


グジャラート語

1.L. R. Gala, Gala's Supreme Combined Dictionary (in two volumes): English-English-Gujarati, Gujarati-Gujarati-English, Mumbai, 2001.

 近代インド・アーリヤ語の一つで,西インドのグジャラート州を中心に用いられているグジャラート語の辞典。話者は3000万人以上。英→英・グジャラートの部が1197ページ, グジャラート→グジャラート・英の部が794ページという2冊本。



マラーティー語

1.J. T. Molesworth & T. Candy, Molesworth's Marathi and English Dictionary, 2nd ed., Bombay, 1857.

  近代インド・アーリヤ語の一つであるマラーティー語の辞典。3段組で920ページと,一冊本ながらかなり充実している。マラーティー語はデーヴァナーガリー文字を用いているので,梵語に慣れている人には引きやすい。


ドラヴィダ諸語

1.T. Burrow & M. B. Emeneau, A Dravidian Etymological Dictionary, Oxford, 1984.
  梵語学者としても有名な両著者によるドラヴィダ諸語を一覧できる辞典。語源辞典とうたっているが,祖語の再建形は出ていない。また,日本語学者の大野晋がこれによって「開眼した」ことでも有名になってしまった。インドのMunshiram社からリプリントが出た。


ネパール語

1.Nepali Sabdasagara [Sopapattika kosa],Vasanta Sarmma, Bhabha Pustaka Bhandara
  ネパール→ネパール語辞典。サンスクリットを読むときに奥の手として使う人がいるという。125000語の見出し語を有する。本文1403ページ。2万円程度で買った。

2.『ネパール語辞典』,三枝礼子編著,大学書林, 1997
  ネパール→日本語辞典。明解な日本語で,内容も良心的と思われる。古書店で安く見つけたら,ぜひ買いたい書。1010ページ。


ネワール語

1.A Dictionary of Classical Newari, Nepal Bhasa Dictionary Committee, Kathmandu, 2000
  おそらく最初のまともな古典ネワール語辞典。ネパールなどで見つかる貝葉の梵語写本の奥書がネワール語で書かれていることがあるので,それを読むのに使える(と思って買ったが,まだ使ったことがない)。


古代イラン語

1.Christian Bartholomae, Atliranisches Wörterbuch, Strassburg, 1904
  古代イランの宗教であるゾロアスター教の聖典であるアヴェスターを読むときに使う辞典。ドイツでリプリントがでている。ヴェーダ語の研究にも参考になる。


アルバニア語

1.Leonard Newmark, Oxford Albanian-English Dictionary, Oxford, 1998.
   アルバニア語を読むための辞典。ペーパーバックが安く買える。


チベット語 

1.蔵漢大辞典,北京,2冊本,1993
  
古典を読むのにおそらく最も有用なチベット語辞典。

2.H. A. Jäschke, A Tibetan English Dictionary, London, 1881.
  スタンダードな辞典として永らく用いられてきた辞典。インド版は安く買えるが紙質悪し。臨川書店からのリプリントはコンパクトだが,老眼の方にはお薦めできない。

3.A. Karma Monlam, The New English-Tibetan Dictionary, Dharmshala, 2000
  やたら詳しい英語→チベット語辞典。「恐竜」をチベット語でなんて言うかを調べるときなどに使う。挿絵入り。


仏教語

1.中村元,『佛教語大辞典』,東京書籍
  佛教語を調べるのには,まずこれが便利か。わかり易さが売り。最近『広説佛教語大辞典』と題してこれの改訂版が出たが,私はまだ買ってない

2.織田得能,『織田佛教大辞典』,大蔵出版社
  「おだぶつ」と称され,永年親しまれてきた辞書。著者の辞典に捧げた壮絶な人生は泣かせるものがある

3.望月信亨,『望月佛教大辞典』,世界聖典刊行協会,全10巻
  「もちぶつ」と称され,その詳しさから永年畏れられてきた辞書。四六版数百ページの辞書を作るつもりで始めて,こんな大冊を作ってしまうことになるとは,つくづく学問の恐ろしさを感じさせる。かたぎの人間には必要ないか。

4.岩本裕,『日本佛教語辞典』,平凡社, 1988
  著者の遺作ともいえる辞典。批判的な記述が楽しめる。私は古本屋で5000円で買ったがもう少し高くしてもいいような気がする。

5.中村元他,『岩波仏教辞典』,岩波書店,1989
  携帯できる辞典として便利だが,見出し語はそれほど多くない。電子ブック版も出ているのでパソコン上で使うには便利。

6.中村元監修,『新・佛教辞典』,誠信書房,1962
  コンパクト(本文555ページ)ながら,海外の仏教学者の名前まで出ていて意外と重宝する辞典。


国語辞典
(まあ,べつにどこのでもいいですが)

1.金田一京助他,『新明解国語辞典』,第5版,三省堂,1997
  小学校卒業記念でもらって以来,このシリーズにはずいぶんお世話になった。

2.山田俊雄他,『新潮国語辞典』,第二版,新潮社,1995
  現代語と古語が一冊で引ける珍しい辞典。私のようなおうちゃく者には便利。

3.『広辞苑』,岩波書店
  いわずとしれた辞書だが,必ずしも内容は信頼できないから,鵜呑みにすると痛い目にあうかも。


白川静,『字統』(普及版),平凡社,1994
  漢字の成り立ちに興味をもったときにまず引く辞典。日本人なら一家に一冊買っておきたい。わかるところだけ読んでも面白い。

白川静,『字訓』(普及版),平凡社,1995
  宣伝文によれば「上代語の基本語彙1800余語の漢字との出会いをさぐった画期的な古語辞典」。古文に詳しくない私でも,読めば必ず得るものがある辞典。

鎌田正,米山寅太郎,『漢語新辞典』,大修館,2001
  12000を超える親字を収録する学習漢和。JIS第4次水準までのコードがでているのも便利。

類語辞典

1.類語辞典編集委員会,『ハンディ版類語辞典』,柏書房
  1300円で買ったが,結構役立つ。訳語を考えるときなどに使う。


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